かつて一度は失われた大洲城天守は、
数々の奇跡の末、現代に蘇りました。
2004年、最高峰の職人技術の粋を結集して築城。
発掘調査や設計史料の発見に恵まれ、
市民の想い、多額の寄付などの支えがあって
はじめて実現したのです。
江戸時代の元の姿へと完全復元した大洲城での
贅沢な時間をお過ごしください。
天守、重要文化財のふたつの櫓(やぐら)を含む大洲城を、お泊まりいただくお客様の客室としてお過ごしいただけます。かつての先人がたどってきた時間をなぞらえるように、歴史を追体験する。
滞在空間について知る >キャッスルステイの宿泊者様だけが体験できるプログラムをはじめ、水と山と城が造りあげた美しい景観、
木蝋と生糸で栄えたまちで育まれてきた文化、文化財や史跡の素晴らしい空間。そんなまちの息遣いを身体で感じ、楽しむプログラムをご用意しております。
木造の文化である日本建築では、伊勢神宮の式年遷宮に見られるように、建物の古さではなく設計や技術が継承され、生き続けていることが重要とされています。「大洲城」は、全国でも5城しかない、木造復元天守の1つ。400年前の姿を完全に復元し、現代に生き続ける奇跡の城です。
大洲城は木造復元天守の中でも、最も多くの貴重な史料に恵まれた天守です。江戸時代の古絵図、大洲藩作事方棟梁であった中野家に残されていた天守の木組模型天守雛形、明治10年に撮影された古写真。
それらが代々受け継がれてきたからこそ、史上最も正確に復元をすることができたのです。
維新後に城内の建物の多くが解体される中、地元住民の活動により天守・櫓は保存されました。櫓は現在でも重要文化財として現存しています。市制施行50周年記念事業として2004年に復元された天守は、総工費の多くを占める募金、柱材に至っては9割を占める木材が寄付によって集められました。
建造当時と同様のつくりを再現するために、伝統技術を復興。金属の釘を使わずに宮大工と地元の大工が共同で木組みを完成させ、屋根には土居葺きと呼ばれる薄い板を屋根に竹釘で打ち付けてから瓦を葺き、壁の下地には鉄筋ではなく竹を組んで何層にも壁土を塗り重ねています。日本古来の木造文化の継承と技術の伝承に大きく貢献したことから「第一回ものづくり日本大賞」を受賞、またそれらの技術は「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」として2020年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
大洲城キャッスルステイは単なる「お城に泊まる宿泊体験」ではなく史実に基づいた「リビングヒストリー」です。初代大洲城藩主の加藤貞泰が1617年に大洲入りした様子を再現した入城演出。江戸時代から続く本物の火縄銃による祝砲、重要文化財である現存の高欄櫓での月見酒など、本物のお殿様体験が叶います。
大洲城キャッスルステイの売上の一部は文化財の維持保全に充てられます。施設の維持や修繕に繋がる他、神楽や鉄砲隊など地域の無形文化財の継承にも貢献しています。大洲城キャッスルステイが開催されることによって、大洲の文化・歴史が後世へと紡がれていきます。
提供するお料理は地元の食材を使っており、地域の一次産業に貢献しています。また、運営には地元の多くの方々が携わることによって、大洲の盛り上がりに寄与しています。